イギリスの名作絵本 『Tiger who came to tea』
あまりにも可愛かったのでちょっとイメージして春節版を作ってみました




育児の荒波を乗り切る虎:『おちゃのじかんにきたとら』とママの癒やし
最近、子供と一緒に繰り返し読んでいる絵本があります。それが、ジュディス・カー(Judith Kerr)作の傑作『おちゃのじかんにきたとら(The Tiger Who Came to Tea)』です。
この絵本を読むたびに、食べ物や飲み物をすべて平らげてしまうあの虎の、どこかおっとりとした、人間味あふれる表情が頭から離れなくなります。
映画版のユーモアと「二日間の癒やし」
数年前、この名作が短編アニメーション映画化されていたことを知りました(IMDb: The Tiger Who Came to Tea (2019))。
期待して観たところ、これが本当に素晴らしいのです。
制作陣は、原作が持つイギリス特有のシュールなユーモアを見事に映像化しており、流れる音楽(スコア)も非常に可愛らしい。絵本の素朴な魅力はそのままに、アニメならではの優しい動きが加わり、心にすっと入ってきます。
怒りの「咆哮」を「可愛らしい表情」に
特に私にとって、この短編映画が「二日間の癒やし」になるのは、切実な理由があります。
毎日、子供たちの後を追いかけ、時には感情のコントロールを失って「ガオー!(怒りの咆哮)」**と叫びたくなる瞬間があるからです。
そんな「追われる」立場であり、不意に「怒号を発してしまう」母親の自分にとって、この虎の、どこか間の抜けた、憎めない表情は、最高の清涼剤なのです。
「ああ、私も怒る時に、あの虎みたいにどこか可愛らしい表情ができたらな……」
これが、この短編映画を子供と一緒に観ながら、常に心の中で期するもの。この映画は、私たち忙しいママたちにとって、日常のストレスを忘れさせ、「怒ってもいいけど、ちょっと可愛い虎であれ」と優しく語りかけてくれる、特別なセラピーになっています。
もし、育児に疲れた方がいれば、ぜひこの短いアニメーションを観てみてください。きっと、私のように二日分の癒やしが得られるはずです。