印象に残る紙袋ブランディング



紙袋、使ってますか?
街を歩けば、本当にたくさんの手提げ紙袋が目に飛び込んできますよね。企業のロゴが大きく入ったものから、おしゃれな模様だけのデザインまで、まさに百花繚乱!使い勝手の良い手提げ袋って、お買い物の後でもついつい取っておいて、再利用しちゃいません?
例えば、「ちょっとしたお礼の品を渡したいな」なんて時に、ストックしてあった紙袋の中から「これだ!」とばかりに探し出して使う。そうやって、この紙袋はまるでブランドの“動く看板”として、再び街へ繰り出し、人々の目に触れるところで大活躍するんです。丈夫な紙袋なら、何度も使われて、最終的には紙資源の回収まで、ゴミ置き場でもその役目を全うするんですよ。ブランディングの視点から見ると、これほど寿命が長く、私たちの生活に溶け込んでいる宣伝物って、他になかなかありませんよね。素晴らしい!
今日は、そんな奥深い紙袋のブランディングについて、部長のっちぃが熱くお喋りしちゃいます!
文字がなくても分かる!百貨店紙袋ブランディングの秘密
「百貨店の紙袋」と聞いて、皆さんはどんなデザインを思い浮かべますか?おしゃれでも、ちょっとレトロでも、とにかく印象に残るものは、ブランディングとして大成功だと私は思うんです。企業側にとっては、どちらにせよ覚えてもらえるわけですからね!
では、その「企業の顔」となる紙袋のデザインとブランディングの秘密を探ってみましょう。
そもそも百貨店って、多種多様な商品を扱う大規模な小売店のこと。英語では「Department Store (デパートメントストア)」、略して「デパート」と呼ばれています。昔の百貨店は、海外から珍しいものを幅広く取り扱うことで、「おしゃれなブランド力」を築こうと、外国のデザイナーを積極的に起用することが多かったんですよ。
個性が光る!有名百貨店紙袋のブランディング術

伊勢丹 vs チェックデザイン
電車の中や街中で、あのチェック柄の紙袋を持っている人、本当に多いですよね!伊勢丹の紙袋といえば、もうこれしかない!ってくらい、多くの人の脳裏に焼き付いているはず。
なぜ伊勢丹は、あのタータンチェックなんでしょう?
実は、1933年に新宿に開業した本店は、当時の主流だった「マダム向け」ではなく、ティーンに向けたデパートであることを表現するため、当時流行していたチェック柄を採用したんだとか。まさに「他社との差別化」を図るための戦略だったんですね。当時の企業スローガンは「毎日が新しいファッションの伊勢丹」。このスローガンを体現するような、革新的なデザインだったわけです。
今まで何度かデザインのリニューアルをしているようですが、常に当時の要素を守りながら、まるでプチ整形のように(笑)少しずつアップデートしている感じですよね。布や革素材まで展開していてこれぞ「伝統」のブランディング!

日本初のデパート、日本橋に本店を持つ三越
真ん中に大きく書かれた「Mitsukoshi」という英字デザイン。牛さんの包装紙にもこの文字が入っているので、覚えている方も多いでしょう。ちなみに、台湾にある三越の紙袋も同じデザインを使っているんですよ。現地の皆さんにも、このデザインがしっかりインプットされているんですから、これはもう大成功の証!
このデザイン、なんと「アンパンマン」の作者、やなせたかしさんが手掛けたそうですよ!いやー、これは意外中の意外!驚きですよね!
その後のリニューアルは創業から110周年の年。リニューアルを担当したのは、なんと友禅作家で人間国宝の森口邦彦氏。着物の友禅染のパターンを展開したデザインだそうです。深い!
そして、包装紙の方は、1950年に洋画家の猪熊弦一郎氏がデザインした、通称「華ひらく」と呼ばれる、牛みたいな模様のデザインを今も使用しているんです。これは日本で初めてのオリジナル包装紙として知られている、まさにレジェンド!
百貨店の紙袋デザインって、本当に錚々たる顔ぶれが手掛けているんですよね。伊勢丹の包装紙はフランス人アーティストのフィリップ・ワイズベッカー氏が、高島屋の包装紙は洋画家の高岡徳太郎氏がデザインした時期もありました。
三越の包装紙「華ひらく」は、丸みを帯びた柔らかな抽象形が幾度にも集う斬新なデザインで、日本で初めてのオリジナル包装紙として知られています。伝統と革新が実る三越のショッピングバッグ “実り”、うーん、奥深い!

大阪に本社を持つ高島屋 vs 輪バラデザイン
高島屋の袋のデザインも、時代とともに変化してきましたが、特にあの**「バラ」のモチーフ**が特徴的ですよね。初代と二代目もバラを使っていましたが、今の「輪バラ」デザインは3代目で、1980年頃、高島屋の創業150周年を記念して、洋画家の高岡徳太郎氏のバラの絵の原画をリースにしたものなんだそうです。
バラのモチーフは1952年から採用しており、長年使い続けることで、今では文字がなくてもパッと見で「高島屋だ!」と分かるくらい定着していますよね。これぞブランド認知の究極形!
最近は、建物のイラストを採用しているバージョンもありますね。あの紙袋のイラストと配色はとても印象的で、日本橋らしい建築の、1933年に建てられた建物が2009年に国から重要文化財の指定を受けたことが採用の理由でしょう。僕も知りませんでしたが、日本橋の高島屋って村野藤吾が増築しているんですね!いやー、奥が深い!

京王百貨店 vs ソール・バス氏
京王百貨店の包装紙のデザインを手掛けたのは、アメリカ出身のグラフィックデザイナー、ソール・バス氏です。淡い青色のハトが沢山飛んで行くシルエットは、一度見たら忘れられない印象的なデザインですよね。僕のっちぃも鳥ですから親近感湧きますよね〜。
ソール・バス氏は、1964年の京王百貨店開店時に、平和の象徴である鳩をモチーフにした包装紙をデザインしたそうです。この鳩のデザインは、京王百貨店のシンボルとして現在も親しまれていて、なんと包装紙を集めている方もいるとか!京王百貨店のオフィシャルサイトにも彼のデザインコンセプトがしっかり記載されています。ハトを「幸せや喜びを運ぶ使者」と考え、「商品を購入されたお客さまの幸せが、そのご家族の幸せとなり、幸せなご家族の集まった街は、街全体が幸せで包まれていく。そうしたお客さまの幸せに貢献することが、小売業の最終的な使命である」と。なんて壮大なコンセプト!
ソール・バス氏は、映画のタイトルバックやロゴデザインなど、幅広い分野で活躍した人物です。京王百貨店の包装紙の鳩のデザインは、彼の代表作の一つとして知られています。他にも紀文食品のシンボルマーク、味の素シンボルマーク、コーセーのシンボルマーク、ミノルタ(現:コニカミノルタ)など、日本の有名企業のロゴマークを多く手掛けているんですよ!オドロキですよね!

映画「サイコ」や「ウエスト・サイド物語」などのタイトルバックや、AT&Tやユナイテッド航空などのロゴデザインも手掛けた、まさに巨匠!

西武SOGO百貨店 vs 田中一光氏
田中一光(Tanaka Ikkō)氏は、長らく日本のデザイン界をリードしたグラフィックデザイナーです。西武グループのアートディレクターとして、西武百貨店の包装紙や、皆さんご存知の「無印良品」や「LOFT」のロゴなど、数々の有名なデザインを手がけました。
田中氏が手掛けた西武百貨店の包装紙のデザインや東京五輪の施設シンボルは、誰もが一度は目にしたことがある、まさに日本の日常生活に定着したデザインですよね。コントラストの高い色彩とシンプルな形状によって、一見しただけで印象に残り、西武百貨店の「顔」として、個人的にはずっとこのままリニューアルして欲しくないなー、と思います。
ちなみに、無印良品の紙袋。シンプルで目立つんですが、個人的にはあまりコレクションの中に入れないのが本音です。文字が大きい分、再利用としてはちょっと使いにくい…なんて思ってしまうんですよね。ブランディングって企業の歴史が分かれば色々面白いですね。
中身が違っても貰って嬉しい紙袋って、究極のブランディング!
皆さん、使い終わった紙袋って集めてますか?
僕は、手渡ししたいものの大きさに合わせて、いろんな紙袋をストックしています。サイズに合うものを選ぶのはもちろんですが、相手の好みや渡すシーンを考えながら選ぶこともよくあるんですよ。これって、もはや紙袋コーディネーターですね(笑)。
特徴があって個性的な紙袋は、そうやって再び宣伝役として出番のチャンスが巡ってきます。素敵な紙袋は何度も再利用される可能性が高く、商品自体が購入されていないのに、その袋がブランドの「宣伝の旅」に出てくれる。これこそが、まさに成功したブランディングだと私は強く思います!

横浜元町・中華街の「顔」になる手提げ袋たち
日本全国の有名な紙袋を紹介してきましたが、せっかく横浜にいるので、元町中華街周辺の「顔」たちも紹介しちゃいます!
元町って言えば、老舗がたくさんありますよねー。いくつか紙袋を集めてみました。皆さん、どの店のだか分かりましたか?

中小企業の皆様へ!紙袋・名刺のサポートはNotch Designにお任せください!
そして最後に、部長のっちぃが在籍しているNotch Designについてご紹介させてください!
私たちNotch Designは、中小企業の皆様の紙袋や名刺といった、まさに「顔」となる部分のデザインを、情熱を込めてサポートしています。
「ウチみたいな小さな会社には、立派な紙袋なんて…」なんて思わないでください!
たかが紙袋、されど紙袋。
他にはない個性的な紙袋は、お客様との最初の接点であり、お店のイメージを大きく左右する、最強の営業マンなんです!
「名刺も、ただの連絡先が書いてある紙…」なんて思ってませんか?
いいえ、違います!
名刺は、あなたの分身であり、第一印象を決める、もう一人のあなたなんです!
Notch Designは、中小企業の皆様の「想い」をカタチにし、唯一無二のブランドイメージを創り上げるお手伝いをさせていただきます。紙袋、名刺のデザインでお困りの際は、ぜひNotch Designにご相談ください!部長のっちぃが、熱い想いを持って、親身にご対応させていただきます!