皆さん、こんにちは。おしゃべり部長のっちぃです。

しばらくブログの更新が止まっていましたが、今日からまた、デザインにまつわる「へぇ〜!」なお話をゆるりとお届けしていこうと思います。どうぞよろしくお願いしますポー!。
さて、記念すべき再開第一弾のテーマは、我らが横浜のお隣、鎌倉が誇る銘菓豊島屋「鳩サブレー」です。

街中を歩く「黄色いアイコン」
横浜や鎌倉の駅を歩いていると、パッと目に飛び込んでくるあの鮮やかな黄色。視界の端に入るだけで、「あ、鳩サブレーだ!」って即座に分かっちゃいませんか?
実はこれ、デザインの視点で見ると、とんでもなく凄いことなんです。文字を読む前に「色」だけでブランドを分からせてしまう。これこそが、「持ち歩ける動く広告」の究極の形!
以前、こちらの記事(紙袋のお話 第一弾)でも百貨店の紙袋について熱く語りましたが、鳩サブレーの袋もまた、街というキャンバスを彩る最高のデザインですよね。余計なものを削ぎ落としたからこそ生まれる、あの圧倒的な存在感。ファンが袋を持ち歩くことで、また誰かの「食べたいな〜」を誘発する……まさに、幸せのイエローバトンなんです!
120年以上愛される「ワリ」と「鳩」の物語
この黄色い袋が「当たり前」になるまでには、実は熱い歴史があるんです。
誕生は明治30年頃。初代店主が異人さんからもらったお菓子に感動し、「これからの日本の子どもたちに喜ばれるのはこれだ!」と確信したのが始まりでした。当時は貴重だったバターを横浜の異人館まで調達しに行き、試行錯誤の末に納得のレシピ(ワリ)を完成させたのだとか。
ちなみに、名前の「サブレー」がフランス語だと知ったのは後日のこと。「サブレー」が「三郎(サブロー)」に聞こえて親しみを感じた、なんていうチャーミングなエピソードもあるんですよ(笑)。

ここでデザイナーのっちぃの勝手な推測をひとつ!なぜ、この鮮やかな「黄色」だったのか? 当時、初代が異人館まで通ってようやく手に入れた、超貴重な「バター」。あの黄金色に輝くバターの贅沢な香りと、それを手にした時の喜びを、パッケージの黄色に込めたんじゃないかな……なんて。 もしそうなら、あの色はただの「幸せの黄色い鳥」なだけでなく、「新しい時代の美味しさへの情熱」そのものだったのかもしれませんね!


鳩の「八」に隠された、粋なメッセージ
ところで、なんで「鳩」なのか、皆さんはご存知ですか? そこには鎌倉のシンボル、鶴岡八幡宮との深〜い縁があるんです。
今度八幡宮に行ったら、本殿に掲げられた「八幡宮」の文字をじーっくり見てみてください。実は、「八」の字が向き合う二羽の鳩で描かれているんですよ!鳩は古来より「神様の使い」として尊ばれてきた鳥。
初代店主の久保田さんは、この八幡宮を心から崇敬していて、「子供たちに愛されるお菓子を!」という願いを込めて、この鳩をモチーフに選んだのだそうです。単なる可愛いキャラじゃなくて、地域の歴史や平和への願いがギュッと詰まっている……。だからこそ、時代を超えて私たちの心に「ポッ」と灯りがともるような安心感を与えてくれるんですね。

Notch Tailed(Design Notchの原点)と「鳥」のしっぽ
ここでちょっとだけ、私の名前のお話もさせてください。 実は、私の苗字「塔尾(とのお)」は、長いしっぽが特徴の鳥を意味する名前なんです。そして、当サイトの「Notch Tailed」という名前も、そんな鳥のシルエットや、デザインの「切り欠き(Notch)」が持つ機能美から名付けました。
鳥は、想いを運び、軽やかに飛躍するシンボル。 鳩サブレーが鎌倉で「神様の使い」として愛されているように、私もデザインを通じて、皆さんの想いを遠くへ、そして大切に届ける「使い」でありたい……。あの黄色い紙袋を見るたびに、そんなワクワクする気持ちが湧いてくるんです!
デザインは「記憶のフック」
ここで、私自身の「記憶のフック」のお話をひとつ。 先日、家族で鶴岡八幡宮へ行ったときのこと。境内の鳩を興味津々で眺めていた息子が、その足で豊島屋さんの店舗へ行ったら……もうクルッポー!!それ以来、息子は鳩が大好きでたまらなくなってしまったんです。
八幡宮での楽しい思い出が、鳩サブレーのデザインとカチッと結びついた瞬間。息子にとってあの鳩のデザインは、単なるお菓子の形ではなく、「家族と過ごした楽しい一日のシンボル」になったんですね。
デザインは、そんな風に人の記憶にパチッと引っかかる「フック」になります。 誰かが袋を持って歩く姿を見て、もらった時の嬉しさを思い出し、また誰かに贈りたくなる。そんなハッピーな連鎖を作るのが、デザインの魔法なんです!

鳩に限らず、皆さんもきっと、何かのデザインを見るたびにふわりと思い出す大切な記憶があるはず。その「思い出」と「行動」を繋ぐ架け橋こそが、デザインの力なんですよね。
これからは月2回のペースで、日常に潜む「おもろいデザイン」をどんどん発信していきますよ! 次回は、これまた奥が深〜い「お米のパッケージ」編。三島食品の「あのシリーズ」に迫ります。
それじゃあ、また次のおしゃべりで!のっちぃでした!クルッポー!



