記憶に残るお米のパッケージデザイン


2024年から続く米不足…いやはや、私たちの食卓に大きな変化をもたらしましたよね。かつてはスーパーで棚いっぱいに並ぶお米の中から選び放題だったのに、今やわずかな棚に数種類並んでるだけでも「おおっ!」ってなる時代。こんな供給が不安定な時だからこそ、消費者の記憶に残って、「あれが欲しい!」と指名買いされるお米のブランド、そしてその「顔」となるパッケージデザインの重要性が、かつてないほど高まっているんですよ。
「名前より値段だろう!」…そうおっしゃる方もいるでしょう。確かに、品薄で価格が高騰する状況だと、まずお手頃価格の「カルローズ」が頭に浮かぶかもしれませんね。でも、多くの商品がひしめき合う売り場で、無意識のうちに私たちの購買意欲を刺激し、思わず手に取らせる商品には、必ずメーカーさんの熱い想いと、それをビジュアル化したデザインの力が宿っているんです。良い商品を消費者の手に届けたいと願う時、デザインは最強の**「橋渡し役」**となり得るんですよ!
広告会社として、私たちは特にロゴデザインの役割を非常に重要視しています。ロゴって、ただの記号じゃないんですよ。それはブランドイメージを伝え、その価値や特徴を表現し、消費者の認知度を高めるための**「顔」そのものです。店頭で競合品とズラリと並んだ時、消費者の心をガシッと掴み、「こっちだ!」と選ばせるための「勝負の鍵」**となるのが、ロゴとパッケージデザインの相乗効果なんです。
今回は、そのデザインの視点から、記憶に残る3つのブランド米を例に、お米が持つ魅力と、デザインが秘める無限の可能性を深掘りしていきましょう!

圧倒的インパクトと洗練された和:山形県産「つや姫」
山形県が誇るブランド米「つや姫」。そのロゴは、著名なアートディレクター、佐野研二郎氏によって手掛けられました。米を表す記号「※」を大胆かつモダンに表現したこのロゴは、見る者の目を一瞬で捉える力を持っています。いや、もう目が釘付けですよね!三角形と円形の組み合わせは、山形の大地を囲む雄大な山々と、そこから昇る希望に満ちた朝日を象徴しており、まさに「山形県産のお米です!」というメッセージを明確に伝えています。さらに、日本らしい「和」の色彩を用いることで、日本の食卓に寄り添う親しみやすさと、ハイクオリティなブランドイメージをバッチリ両立させているんです。
このシンプルながらも遠くからでも認識できる圧倒的なインパクトは、「つや姫」を瞬く間に人気ブランドへと押し上げました。佐野氏が当時手掛けたauの「LISMO」や「金のつぶとろっ豆」納豆のパッケージも同様に、シンプルながらも強い視認性と印象に残るデザインで、消費者の心を鷲掴みにしました。「とろっ豆」のパッケージなんて、店頭で常に豊富なバリエーションを展開して、選ぶ楽しさまで提供しているんですよ。まるで崎陽軒シュウマイ弁当の「ひょうちゃん」のように、歴代パッケージを集めるファンがいるほど、デザインが持つ「遊び心」と「収集欲」を刺激する力を実に見事に発揮しています。最近では可愛い猫のイラスト入りパッケージまで登場して、猫好きさんの心までズキュンと捉える戦略を展開していることからも、デザインの柔軟性と顧客層拡大への貢献度がハンパないことが伺えますよね!
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佐野氏を巡る盗作騒動は確かにありましたが、個人的には彼のクリエイティブに対する情熱と、依頼されてもいないのに自ら提案する先見性は、非常に尊敬すべき点だと感じています。「つや姫」のロゴが、米どころ山形と日本の「新しい和」をイメージした3つの要素を巧みに織り込んでいることからも、彼のデザイン哲学と表現力の高さが際立っていますよね。

常識を覆すネーミングとデザイン:青森県産「青天の霹靂」
「青天の霹靂」。このお米の名前を聞いて、思わずニヤッと笑みがこぼれた方、きっと多いのではないでしょうか。「青く晴れた空に突然起こる雷」を意味するこの言葉。おそらく、その美味しさに「うわっ、すごい!」と突然受けた衝撃を表現したい、という熱い意図が込められているのでしょう。私もそのネーミングセンスに惹かれ、思わずレジに直行したことを覚えています。そして実際に食してみると、その美味しさに心を打たれ、**「これはもう、きちんと米に誠意を込めて作らねば!」**と、おかずも出汁の効いた味噌汁まで真面目に作ったほどです(笑)。このように、消費者に行動まで促すようなブランド名に、私は深く感銘を受けました。今でもお米売り場に行くと、無意識に探しちゃう銘柄の一つなんですよ。
このユニークなパッケージデザインとネーミングは、実は公募によって選ばれたものなんです。青森県産米需要拡大推進本部の資料によると、2014年にポスター、テレビ、インターネットなどを通じて品種名を公募し、全国から10,000件以上の応募の中から最終的に「青天の霹靂」が選定されたそうです。「青天の『青』は青森の青、『天』は遥かに広がる空、『霹靂』は稲妻のこと。晴れわたった空に突如として現れる稲妻のような、鮮烈な存在にしたいという意味が込められています。」という背景を知ると、そのネーミングとデザインの奥深さに改めて「なるほど〜!」と唸らされます。
ロゴの文字は、尖った稲穂や稲種の穂先をイメージした、はらいに特徴がある書体を用いることで、米の旨さが天の四隅にのびやかに広がる様子を表現しています。さらに興味深いのは、一般的な食品パッケージ開発では、食欲をそそる暖色系を使い、覚えやすい商品名や読める漢字を用いることが多い中、「青天の霹靂」はあえて寒色系の青をブランド色に採用し、名称にも難しい漢字を使用している点です。開発の際、統括責任者とデザイン側の間で、一体どんな熱いコミュニケーションが交わされ、この常識破りのデザインが生まれたのか…想像すると、もう胸アツです!この「挑戦」が、結果として消費者の記憶に深く刻まれる個性となり、ブランドの成功に大きく貢献したことは間違いありません。違いありません。
資料:青森県股林水産部提供資科 「28年度 「青天の露確」 生産者部会等の組識状況」

ハレの日を彩る格式と期待:新潟県新ブランド米「新之助」
新潟県のお米の歴史120周年を記念して開発された「新之助」は、「コシヒカリ」と並ぶプレミアム米として、平成29年の秋に一般発売されました。「新之助」のパッケージデザインを手掛けた具体的なデザイナーの情報はあまり公開されていませんが、発売前にホテルニューオータニ東京で開催されたお披露目会では、そのインパクトのある赤白のパッケージが一気に注目を集め、高い認知度を獲得しました。
紅白幕をイメージしたデザインは、まさに**「めでたさと期待」を表現しています。紅白の色合いと、「助」の文字を水引に見立てることで、「ハレの日のお米」としての格別感**を演出しているのです。店頭のお米売り場でも、その赤白のコントラストはひときわ目を引き、瞬く間に人気の銘柄となったことは想像に難くありませんよね。もう、お祝いムード全開!
「コシヒカリ」への生産集中による自然災害時のリスク分散という背景から、「コシヒカリ」と並ぶ美味しさを備えつつ、収穫時期の異なる新品種の開発が急務とされていました。そうして満を持して誕生したのが、晩生品種である「新之助」です。その特徴は、まず大きな粒。そして、ほどよい粘りともちもちとした食感、ふっくらツヤツヤの炊き上がりです。まろやかな甘みと深いコクは、冷めてもその美味しさが変わらず、日本人が大好きなおにぎりにも最適なんですよ。冷めても美味しいって、もう神!
「新之助」という名前は、「新しい」という言葉と新潟県の「新」を組み合わせたもので、誠実で芯の通った現代的な日本男児をイメージしています。この現代的な名前に加え、120年という新潟県のお米研究の長い歴史を感じさせるような、独特のラインが特徴的なロゴマークが採用されています。「助」の文字を水引のイメージで描き、ブランドの印象を強めるようにロゴタイプの右下にあしらわれた標章は、全体のバランスを引き締め、格式を高く見せています。
ベースの「めでたさ」と期待を込めた紅白幕をイメージしたカラーリングは、お祝い事やめでたい席、晴れの日にふさわしいお米という意味が込められており、まさに「コシヒカリ」と並ぶお米として期待されてデビューした銘柄にふさわしい、存在感のあるロゴマークと言えるでしょう。
まとめ:デザインが紡ぐブランドの物語
「つや姫」のシンプルかつ力強い和の表現、「青天の霹靂」の意表を突くネーミングと挑戦的な色使い、そして「新之助」のハレの日を彩る格式あるデザイン。これらのお米は、それぞれ異なるアプローチで消費者の心に訴えかけ、記憶に残るブランドとして確立されました。
広告会社の視点から言えば、パッケージデザインは単なる「見た目」ではありません。それは、ブランドの哲学、美味しさへのこだわり、そして生産者の情熱を伝えるための「物語」そのものです。特に米不足という状況下では、消費者は限られた選択肢の中で「信頼できる」「価値のある」お米を求めています。その時、直感的に「これだ!」と思わせるデザインの力は、計り知れない価値を生み出します。
Notch Designがお届けする!記憶に残るパッケージデザインの力!
私たちはこれからも、クライアントの想いを最も魅力的な形で消費者に届けるために、デザインの持つ無限の可能性を追求し、市場に新たな価値を創造し続けていきます。貴社の商品も、デザインの力で唯一無二の存在感を放ち、消費者の記憶に深く刻みませんか?
「うちの商品、どうもパッとしないんだよね…」
「この商品の魅力、もっと伝えたいのに!」
そんなお悩み、ありませんか?
パッケージデザインは、お店でのお客様との最初の会話です!
商品がどんなに素晴らしくても、パッケージが魅力的でなければ、手に取ってもらえるチャンスさえ失ってしまいます。私たちは、単に「おしゃれ」なデザインを作るのではありません。
- ターゲット設定の明確化: 誰に何を伝えたいのかをより明確にし、そのターゲットに響く言葉を選定します。
- ベネフィット訴求の強化: 製品やサービスの「特徴」だけでなく、それが顧客にどのような「利益」をもたらすのかを強調します。
- 具体性の追求: 抽象的な表現を避け、具体的な事例やデータを用いて説得力を高めます。
- 行動喚起の促進: 読者に次の行動を促すための明確な呼びかけ(Call to Action)を盛り込みます。
- 広告コピーとしての魅力: 短い言葉で印象に残り、記憶されるような工夫を凝らします。
- 競合との差別化: 競合他社にはない、独自の強みや魅力を際立たせます。
ロゴ、パッケージデザイン、Webサイト制作はもちろんのこと、ブランディング全般、そして日本や台湾向けのPR戦略まで、広告に関するあらゆるお悩みは、まず私たちNotch Designにご相談ください!
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記憶に残るお米のパッケージデザイン参考文献
つや姫:オフィシャルサイトロゴタイプ / パッケージデザイン
青天の霹靂:10周年特設サイト (特設サイトのため2026年以降見れない可能性があり)